OUTPUT

インプットの質を高めるためのOUTPUTの実践場 2019年1月より

小さな会社を強くするブランド作りの教科書

中小企業診断士試験委員の方の著者を読んで勉強。まずは岩崎邦彦氏の小さな会社を強くするブランド作りの教科書を読んだ。

 

小さな会社を強くする ブランドづくりの教科書

 

巻頭の牛肉の問い

納得の一節である。

「モノづくりには勝ったけどブランド作りには負けた。」

「強いブランドは名前も品質をも超える」

巻頭ではこれらの言葉の信憑性を感じられないが、各所に出てくるデータとその分析で改めて巻頭の一節にとてつもない共感を覚える。

 

アメーラトマト

著者が関わっているアメーラトマトのブランド戦略を随所に例示していただき非常に分かりやすい。更に根拠あるデータや成功しているブランドとの比較もあり、ブランド作りの正に教科書である。著者自身が実際に行動し体験されているので非の打ち所がない。

 

スターバックスのCMは見たことがない

ブランド作りというと、見た目やデザインロゴやネーミング、更にはいかにプロモーションを行い広告宣伝費の予算はどうするかといった話になりがちである。本書の指摘通り、それらはブランド作りの本質ではない。現にスターバックスはCMを流さず瞬く間に世の中に認知さら確固たるブランドを構築した。最初はパブリシティだったかもしれないが、人が人に伝える力、口コミが原動力であり、成功しているブランドはそれらを如何に上手く使うかに細部にまでこだわっている事がよく分かった。ただ大前提として品質が良いことは言うまでもない。

 

しかし上手くいかないブランドが大半

ブランドが失敗する10の理由が巻末にある。

1.品質管理がしっかりしていない

2.戦略がない

3.共感性の欠如

4.コミュニケーションに一貫性が無い

5.無関係なブランド拡張

6.何でも屋になる

7.消費者の声を聞かない

8.値引き競争をする

9.感性に訴えない

10.動きがない

 

これらを見て自身を振り返ると頭が痛い。

 

危機を機会に変える

危機感を原動力に変えて挑戦を続ける。」

まさにその通りである。

困難に出会った時、それを「危 risk」として捉えるのではなく「機 opportunity」として捉えチャレンジを続けたい。