OUTPUT

インプットの質を高めるためのOUTPUTの実践場 2019年1月より

ブランドづくり教科書の復習

小さな会社を強くするブランドづくりの教科書を読んだあと、実際の会話で「ブランディングは大事だね」と会話の中で出てきたのだが、実際にブランディングってどうするのと聞かれてたちまち言葉につまづいた。本を読みはしたが全然自分のモノになっていないと痛感・・・改めて復習

 

小さな会社を強くする ブランドづくりの教科書

小さな会社を強くする ブランドづくりの教科書

 

 

強いブランドは名前も品質も超える

和牛の例。

味と価格がまったく同じの2つの和牛があるとする。ひとつはパッケージに「静岡和牛」ともうひとつは「松阪牛」と書いてある。さてあなたはどちらを選ぶだろう?アンケートでは7割強の人が「松阪牛」を選んだ。品質や価格がまったく同じでも選ばれない商品があるということだ。

 

では、「静岡和牛」が「松坂牛」より優れているとしたらどうだろうか?その品評会で実際に品質が一番良かったのは「静岡和牛」だった。ただその後のセリで最高価格を射止めたのは「松阪牛」だ。最高品質は、必ずしも最高価格を意味しない。最高価格をつけるのは、最高品質ではなく、最も「強いブランド」だ。

 

「京都」「北海道」「沖縄」「佐賀」「埼玉」「群馬」

「京都」「北海道」「沖縄」と聞いて頭に何かイメージできるだろうか?京都なら寺社仏閣、北海道なら広大な大自然、沖縄なら青い海など、比較的イメージすることは容易ではないだろうか?

しかし「佐賀」「埼玉」「群馬」ではどうだろうか?

実際のアンケートでは「とくにない」が一番であった。

そこに観光に行きたい度指標を組み込むととイメージに浮かばない度と観光に行きたい度に強い負の相関がわかる。実感でもそうだ。

この結果からイメージが頭に浮かばないものは、人々には選択されにくいということだ。

ということは、京都、北海道、沖縄は「地名」でなくブランドだということがわかる。というのは、目を閉じてそのブランドを思い浮かべたとき、何かしらの映像が頭の中のスクリーンに映し出される。ブランドはイメージが浮かぶことが大事だ。